鳥茂

三代にわたって紡ぐ、鳥茂の歩み

昭和24年、新宿の闇市に屋台を構えたのが鳥茂の始まりです。初代は洋食で培った経験を生かし、当時としては珍しい「ピーマンの肉詰め」を考案しました。二代目は牛肉の串を取り入れ、さらに料理の幅を広げました。そして現在は三代目が暖簾を守り、伝統の味を大切にしながら新たな挑戦を重ねています。70年以上継ぎ足してきた秘伝のタレと職人の技を受け継ぎ、これからも変わらぬ味と新しい一串をお届けしてまいります。

秘伝ダレと炭火が織りなす伝統の串焼き

毎朝仕入れる新鮮な素材を生かし、希少な部位の串焼きや刺身まで幅広く揃えています。創業以来継ぎ足してきた秘伝のタレは、どの串にも深い旨みを添える自慢の味わいです。初代が生み出した名物「ピーマンの肉詰め」をはじめ、とろける食感のシロ、風味豊かなレバー、牛・豚・鶏をブレンドした力強いつくねなど、一串一串にこだわりを込めてお届けしています。老舗ならではの歴史を感じつつ、思わず心に残る味をぜひご体験ください。

昭和の情緒を残す、活気ある店内

カウンター越しに伝わる炭火の香りや音、その臨場感こそ当店の魅力です。焼き上がる串を目の前で楽しめる時間は、まさに五感で味わうひととき。1階と2階に広がる席は常に活気にあふれ、にぎやかな雰囲気の中で肩肘張らずに過ごしていただけます。創業当時の面影を残しつつも、今を生きるお客様同士の交流が自然に生まれる空間として息づいています。

酒巻祐史

鳥茂の三代目を務める料理人・酒巻祐史。祖父と父から受け継いだ串焼きの技を礎に、23歳で店を継いで以来、もつ焼き一筋に研鑽を重ねてきました。秘伝のタレを守り続ける一方で、和牛や新鮮な素材を取り入れた新しい一串にも挑み続けています。「お客様には思い出を召し上がっていただきたい」——その想いを胸に、これからも一本一本に心を込めて焼き上げてまいります。